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別冊・詩と小説で描く「愛の世界」

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実母・貞子と妾の静江。其の二

静江2-1
私は貞子の二十二歳のに時の子だ。其の時、彼女は三十四歳前後だった。
そしてあの女も同じ年齢だった。身の周りに構わない田舎女の貞子より、
あの女の方が遥かに若く女っぽく感じられた。

中々父が帰らないので母は確かに彼に伝えたかと聞いた。
「何してたん?」
「わかんねぇ。でもいたよ。俺はちゃんと帰れって言って来たんだもん」
女の白くなよなよした裸の身体が目に焼きついていた。
後で父親にぶん殴られるだろうと覚悟していた。

「ご苦労だけど、もう一遍行って見てくんない?」
「嫌だよう。俺、ちゃんと言って来たんだもん。もう嫌だい」
客は事情を知って居る人らしく、
また出直して来ると言って自転車で暑い砂利道を帰って行った。

「父ちゃんの顔を見たんかい?」
母は私の所に来て問いただした。
「何してたん?」
「わかんねえ。向こうを向いていて、顔は見えなかった」
何をしていたかなどとは母親に言える筈はなかった。
「女は何してた?」
「父ちゃんのそばにいたんじゃねえん」
「何だよ。よく見て来ればよかったんに」

母はごろんと畳に寝そべった。大きな乳房が薄いシャツの胸を押し上げて前ボタンが
弾けそうになっていた。
小太りな腹はぷっくりと膨らみ、捲くれたスカートから太い腿が剥き出しになっていた。

「どうしょうもねえ男だなぁ。お前がいなけりゃ、こんな家から出てぐんだけど。
 全く、あの女。ぶっ殺してやりてえ」白い首から汗が滲み、目尻から涙が零れ落ちた。

あの女と母親の身体を無意識に比較していた。東京の有名女学校出身の都会人と、
田舎者丸出しの母親では同じ歳でも随分違うものだなと冷静にしたのを覚えている。
だからと言って母が駄目で静江が良いと言う事ではなかった。


**
母に加勢して殺してやりたいと思っていた女なのに、白い裸を見てしまったら、
憎しみも少し薄らいで行くのが不思議だった。

父と情婦の性交の情景を見たばかりだったせいか、普段気にも留めなかった事だが、
目の前に大きな尻を半分剥き出して、身悶えている無防備な母親の身体を見ていると、
陰茎が硬くなるのが押さえられなかった。

静江は東京で空襲に合いこの村に疎開して其の儘定住した女だった。
父とは何かの切っ掛けで知り合い面倒を見ている内に、男女の仲に成ったらしい。
性的にも乱れていた時代だった。
小学校五、六年の私達でも仲間と「べべしてえなあ」などという話題ばかりだった。

同級生の女の子を藪の中に誘って、陰部を丸出しにして麦わらを刺したり、
指で割れ目を開いたりした事がある。仲間内のませた少年は腿を開かせて、
土筆のような陰茎をぴんぴんに立てて、其の子の割れ目に押し込もうとしていた。
「きもちいい。きもちいい」
と、其の子が言うのを聞いて、どうにも成らない位に興奮して勃起した。

しかし、欲望の出口の無かった私は、ただ痛いだけで、やるせなく只皮の剥け始めた
陰茎を握り締めて、時間の経つのを待つしかなかった。仲間内には千擦りを知って
実行していた者もいたが、私の身体は其処まで発育してしていなかったのかも知れない。

興味は「べべ(性交)」ばかりだったから、人目がなければ始終陰茎を弄っていた。
何時の間にか、私の陰茎も先から剥け始め、五年生の終わりには表皮が反転していた。
それを見た仲間は「懐中電気」と言って、冷やかした。
懐中電気になっても、射精を知らなかった

母は村人の噂を聞いてはても、信じたく無かったらしく、初めは父に他人に誤解を
招かない行動を取ってくれと頼んでいた。何時だったか覚ええていないが、
母が用事で静江の家に行った時、父と静江がべべしているのを目撃したらしい。
その時、母は家に帰ると私に、
「父ちゃんはあの女とべべしていた」と泣きながら口説いた。
  1. 2014/09/05(金) 02:46:02|
  2. 二人の女
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