◇愛欲に明け暮れた日
私が香織さんと親しく口を聞くようになったのは、父の七回忌で親戚に何を配ろうかと
思案して彼女の家の贈答品の店に行ったのが最初でした。横浜に居る妻は其の事に
全く無関心で結局私が赴任先から宅配便で親戚一同に送ったのでした。
香織さんは冠婚葬祭に疎い私の相談相手になって呉れたのです。
私は彼女の、どことなく品のある優しさに好感を持ちました。近所ですから、
それ以来度々顔を合わせ挨拶を交わす内に、好感は愛に変わりました。
そして、三ヵ月後に、ご亭主の留守に彼女の家に上げて貰って話して居る内、
どちらからともなく、抱き合って居たのであります。
それから、私たちの道ならぬ関係は始まったのでした。
松山での二日目、彼女だけを宿に残すと、私は朝から夕方までかけて、
予定の仕事を総て片付けました。
ゼネコンとの技術的な話をしている時でも、チラチラと一人寂しく待っているだろう彼女の
事を思い浮かべてボーッとして居たりして、同行の営業マンに変に思われたりしたものです。
私は仕事が終わると、一目散に宿に帰りました。夜の八時過ぎでしたが、
優しい彼女は食事も摂らずに待っていて呉れました。
ですから、私達は一緒に夕食をしたのです。
風呂から上がると、すでに彼女は布団に入っていました。
僅かに出ている肩が素肌だったので、おそらく彼女は全裸に成っているだろうと、
私は早くも肉茎を怒張させて、彼女の横に潜り込みました。やはり彼女は全裸でした。
「香織さん・・・」
私は掛布団を剥いで、いきなり彼女をギュッと抱き締めます。
すると、彼女も私の浴衣を肌蹴、硬くなったモノを握り締めて来るではありませんか。
「ああ、お風呂上りだから、とっても温かくて気持ち良いわ」
と、私の耳元に熱い息を拭き掛けます。
私は彼女の汗ばんだ太腿の間に手をねじり込ませ、そこに指を潜らせました。
「ああ・・・」
と、彼女がピクリと体を反り返らせます。
もう熱く燃え盛って居りました。粘膜はヌルヌルする程濡れて居りました。
私は彼女の太腿を開かせて、指を其の中に突き入れて行きます。
「ああ・・・気持ち良いわ、とっても・・・」
と、彼女は熱く喘いで、肉茎を強くギュッと握り締めて来ました。そして、
「あああ・・・私ね、主人とはこの頃、なんにもして居ないのよ」
と、声を震わせて囁き、肉茎を扱き立て始めるのです。
「・・・!?」
私には咄嗟には彼女が何を云って居るのか、理解できませんでした。
そうしたら彼女、尚も肉茎を激しく扱き立て、
「嫌だわ、変な顔をして、セックスの事よ」
と、恥ずかしそうに微笑したではありませんか。
「ああ、そうなの・・・」
私は気の抜けた返事をして居りました。
彼女が激しく肉茎を扱きながら、太腿を開きます。
ですから私は指を楽々と奥まで挿入して行き、襞肉を掻き回してやります。
「ああっ・・・そりゃ、主人もたまには求めて来るけど、
私は決して応じないの。だって、貴男にわるいでしょ」
と、彼女がポッと頬を赤らめ、下半身を押し付けて来ました。
それ程までに私の事を想って居て呉れるのか、
何て愛しい人なんだろうと、私は感激しました。
それと共に、膨れ上がる欲望。私は彼女を組み敷くと、
すかさず反対向きになって、両脚を開いた間に顔を埋めました。
そして、もう洗い流した様に濡れて居るそこに、
強く、唇を押し付けて行ったのでありました。
「ああーっ、貴男・・・」
と、彼女が弓なりに反り返って、声を迸らせました。
しかし、私は構わずに両手の親指で二枚の花びらを分け広げると、
剥き出しになったそれをペロペロと舐めくり回し始めたのです。
すると、すぐに彼女も私のモノをすっぽりと口に咥えて来ました。
そして、もう夢中でしゃぶり立て始めます。
「ううッ、香織さん・・・とても良いよ」
私はたまらずに腰を震わせました。彼女が舌を先端に絡ませ、
唇で棹の部分をしごき立てます。
私も舌を膣の中に差し入れ、襞の粘膜を抉って、掻き乱しました。
「うむむっ・・・」
彼女が咥えたまま、呻きます。ますますジュクジュクと愛液を沸き上がらせます。
こうして私達は、長い時間を掛けてお互いの性器を舐め合ったのでした。
やがて私は、彼女を正常位の形に組み敷き腰を腰に押し付けて行きました。
「ああっ、貴男・・・」
と、肉茎を膣に挿入した途端、彼女が火の様に熱い声を吐き出し、
私にしがみつきます。
「香織さん!」
私もまた、彼女をギュッと抱き締めると、グイッと腰を強く押し付け、
肉茎を深々と貫いて行ったのでありました。
私は根元までぴったりと密着すると、両脚を彼女の腰の外に出しました。
すると、すぐに太腿をぴちっと閉じる彼女。
「ああ、こうすると、結合感が強く感じられるの。
貴男と一体になっているのが、改めてひしひしと感じられるわ」
「本当だね。ずっとこうしていられるのなら、死んだって良い位だよ」
確かに、太腿を閉じ合わされて居ると、肉茎が女性器で喰い締められる様な気がしました。
もう若くないから彼女も、いつの頃からか、こういう技巧を使うようになったのですが、
それもこれも私を悦ばせようと考え付いた事ですから、
私は益々彼女が愛しく成るのでありました。
「香織さん、いくよ」
と、私は腰を前後に動かし始めました。まるで処女の固い蕾の様な性器です。
窮屈で肉茎が強く擦りたてられます。それが、この上なく心地良いのです。
「あっ、あっ、・・・いいの、いいの」
ち、彼女も狂おしげに声を放ちました。
忽ち快感が湧き上がって来ます。私は一層激しく腰を突き動かし、
ほんの数分も経たない内に、精液を迸らせて居たのでした。
その晩、私達はしっかりと抱き合ったまま、朝を迎えました。
- 2014/12/10(水) 15:46:42|
- 忘れえぬ人
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