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別冊・詩と小説で描く「愛の世界」

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人生には二つの夢を持つ。其の十

~還暦を迎えた女の独り言~
夢10-1
「これからだよ」大友君の声を遠く聞いた途端、彼の陰茎がそれこそ、ずぶーっと言う感じで
差し込まれましたから堪らず抱き付き、
「いいーっ、いいのよーっ、ああーん、もっと突いてぇ・・・」
口走る自分の声が一層興奮を掻き立て、「そーれ、そーれ」と彼が腰を弾ませ
抜き差しする強い刺激に子宮が下がります。それを亀頭で突かれる心地よさに体が痺れ、
「やってーぇ、無茶苦茶に突いてよーっ、ああーっ、くるーっ、くるーっ」
と私の腰が円を描き彼の陰茎を強く締め付けます。

「ううーっ、いくよーっ」「いきー、いってーっ、私もいくぅーっ」
「今だよ」「今よーっ、ああっ!いったぁーっ」同時に気を遣る心地よさは素晴らしいもの、
連れ込まれた状況も何処かへ飛んで、満ち足りた気だるさに浸っていました。

子供達に電話しなければと、ティッシュを陰門に挟み起き上がります。
「何処へ?」「子供に電話しとかなきゃ」「まだ八時前だよ」「駄目よ」
ダイヤルを回す私の後ろに立った大友君が、半立ちのモノを押し当て、
乳房を捏ねるその手を叩きながら(残業で後一時間位かかるから)と子供に詫びました。

トイレを済ませて戻りましたが、服が見当たりません。
裸のままビールを飲んでいる大友君に目を向けると横を向きます。
「服を何処へやったのよ?」「知らないよ」
「何言ってるのよ、さっき此処で脱がせたじゃないの」
「知らない」「お願い、出して」すると彼は、
「はい」と萎えた陰茎を摘んで私の方へ向けます。
「もう」掴み掛かろうとしたとき、「服着てる暇なんかないよ、小母さん」
谷口君と吉田君が入って来ました。「えーっ」驚く私に吉田君が、
「写真見ますか?」と一枚を差し出します。

それには、大友君を抱き締め、大きく口を開けた私の横顔が写っていました。
夢中になっている姿を二人のうち、どちらかがポラロイドで撮ったのです。
煌々と点された灯りの意味にやっと気付いた愚かな私でした。

「写真なんて無かったから今日撮らして貰ったのさ、
 写真渡すと言ったから嘘になるといけないでしょう」
吉田君は手にした二枚をひらひらとさせながら、
「今からもっと素晴らしいものを撮ってあげるよ」と嫌らしい笑いを浮かべます。
ソファに崩れる私の目の前で、「さて、俺から遣らして貰うか」と吉田君が脱ぎます・・・。


夢10-2
「孝雄、もう良いでしょう、この先は話さなくても判るでしょう」

翌日私は会社を辞めました。三人がかりで、とても口に出来ないセックスの玩具にされ、
一人に二、三回ずつ犯されながら何度も気を遣り、とうとう失神した私を飽きる事無く
苛めたのです。膣も肛門も腫れ上がり、何日かは歩くのが大変でした。

三人に責められる時、前と後ろを犯され、
あと一人のモノを咥えた写真を見た事がありますが、あれは嘘です。
その最中は激しい興奮でとても口でしてあげる事なんか出来ません。
そんな目に遭いながらも何回迄かはしっかり感じていた自分が情けなく、もう一生
遊ばれるセックスはしないと心に決めたのでした。

(これからは、この体を資本にして男を遊んでやる)
その後、今のスーパーに勤める迄の二年間の男漁りはとても孝雄に話せるものではない
酷いものでした。子供達が高校を卒業し職に付き、やがて夫々結婚して離れて行った年、
私は四十八歳になっていましたが、体に沁み込んだ男の精液がそうしたのかと思うほど、
ふっくらとした肉付き、Fカップでもきつい乳房、手入れを怠らない顔のせいで随分男に
もてました。

若い子は止め、注意して六十歳以上の殿方に近づき、精一杯媚を売り、
娼婦顔負けのテクニックで虜にしてやりました。この位の年配の殿方は一応財力もあり、
セックスに飢えて私の尻を追い回す事も有りませんから私のペースで適当にお相手して
甘えてあげると夢中になって可愛がって呉れます。

小料理屋をしている友人が、「芙美子は玄人はだし、其のうち殺されるかもよ」
と呆れる様な、お金と性の欲望を丸出しにした毎日だったのです。
今住んでいるマンションも七十歳の人との手切れ金代わりに手にしたものです。

現役で仕事をしている方は、毎日私と会う時間がありませんから大体三人位の殿方と
のローテーションを組み、彼の浮気が原因で離婚した元の夫と、それからの私の体を
弄んだ男達への復讐に名を借りた日々に溺れていました。
夢10-3
そんな生活に切りをつけたのは、来年は五十歳になると言う年の暮れ、
お付き合いしていた六十五歳の男性がホテルでの密会の最中に心臓発作で亡くなられ、
警察の取調べはなんとか凌ぎましたが、奥様と息子さんに散々泣かれたのが
堪らなかったからです。自分が不幸だったからと言う理由で、他人の家庭を不幸にしては
いけないと悟らされたのです。こんな生活は何処かで破錠するに違いない。
友人が言うように恨みを買い、嫉妬され、殺されるかもしれない。
私は生活を改めることを心に誓ったのです。
(その二年間の性生活は同じ六十代の孝雄にはとても話す事は出来ませんでした)

「ねえ、それから私は男絶ちしたのよ、
 孝雄さんとこうなるまでの十年間は誰にも抱かれて居ないのよ」
急に涙が込み上げて、
「嫌な過去を聞かせてごめんなさい。
 嫌われてもいいからせめて明日の朝まで愛して、お願い・・・」
彼にむしやぶり付きました。

「孝雄さんがしたいなら、玩具使っても良いわ、それで気が済むなら」
「辛いことを思い出させてご免よ。でも十年も一人だったのなら芙美子は処女と同じだよ」
「嬉しい!そう言ってくれるだけで・・・」心の中で謝っている私でした。

「さあ、朝までもう時間がないよ、少し眠ろう」
「いや、孝雄さん、愛しているなら一寸だけで良いからして」
枯れのモノを探り、口付けを求めますが、疲れているのか彼の陰茎は大きく成りません。
「出してあげる」私は孝雄の横に座り直し口に含みます。
優しくお玉を揉み、亀頭を咥えながら茎を擦る遣り方はいつか身に付いたテクニック。

彼の「ああーいいよ」という声に「うふーん・・」と甘えてあげ、
やがて孝雄が下から乳房を強く掴み、「芙美子ーっ、いくよー」の言葉に、
「いいわ、いってーぇ」と指の動きを早めると一声高く私の名を呼んで吐精しました。

口の中のザーメンを「美味しい」と飲み、根元から亀頭まで舐めて綺麗にしてあげますと、
「俺ばっかり上り詰めてごめん」「ううん良いのよ、あなたが喜んで呉れることなら私は
なんでもするわ」「芙美子、裸のまま抱いて寝て良いかい」「うん、いいわよ」

彼のお腹の温かさをお尻に感じ、乳房を押さえる手に自分の手を添えているうち、
眠りに付いた孝雄に、話せなかった二年間を振り返りつつ、この人を大切にしようと
朝まで眠れない夜でした。

人生には二つの夢をもつ。叶えられなかった夢と、叶えようとする夢と。
其れは「性」であり「愛」であろう。今その二つは私の手の中にあった。

この旅の後、孝雄は私の家に時々泊まってくれる様になったのですが、
それから二年が経ち、近頃では奥様の体が弱って来たらしく介護が必要との事、
孝雄は元々優しい人です、奥様との余生を大切にしながらも、私との愛も絶ち難いと
正直に言う孝雄に打算も何も無く只尽くす幸せを味わいたい私なのですが、
その横顔にふっと奥様の影を感じて(ごめんなさい・・・)と詫びる私です。
END
  1. 2014/09/02(火) 13:21:32|
  2. 離婚歴のある女
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