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別冊・詩と小説で描く「愛の世界」

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実母・貞子と妾の静江。其の八

静江8-1
食事は近所のボランティアの夫人が来て面倒を見てくれた。
「痛いっ、ああっ。チョツトでも背骨を曲げると痛くって、すみませんねぇ」
静江は大げさに痛がって見せていた。甘ったれて痛がっているので、
それほどでも無いのだと確信を持った。私は廊下を隔てた居間に寝ていた。

「ねぇ、ちょつと・・・」静江が呼んだ。
「ごめんね。またおしっこなの・・・」
むっとむれた女の匂いが鼻をついて、
私は何時もと違う変態的な勃起をしていた。

便器をどかしシートを取って、ティッシュで雫を拭き取ると、
静江は私の指を押さえつけた。濡れて幾分滑りのよくなった
膣の中にゆっくりと指は埋まり、彼女のリードで抽送を始めた。
私はどうかしていた。静江の淫らな魔法に掛かってしまったように、
自分の意思とは関わり無く手が指が動いてしまった。

「ああっ、はああ・・・」
静江は脚をもっと広げ、痛いはずの腰を迫り上げて私の指を奥まで迎えようとしていた。
膣の奥は湿り気が乏しく、私は唾を付けては少しずつ奥に進めた。
陰唇は白っぽく縮んでいたが、薄い肉襞から覗いた大きいサネが黒っぽく充血して、
こりこりと指に触れた。

片手で乳房を握ると乳首が硬くなって、たるんだ乳房の中に硬いしこりが出来てきた。
「ねえ、お願い。入れて・・・」
静江は両手で股を抱いて割目を上に向けて、誘った。
まばらな白い毛の中に色を無くした陰唇がぺたりと開き、膣がパックリと口を開けた。

催眠術に掛かったようにパンツを脱いで、広げた腿の間に座り、
勃起の先で割目をなぞり、唾を付け直して静かに押し込んで行った。
暫らく使っていない膣は軋んで、すんなりとは勃起を受け入れなかった。

彼女は指で割目を開き、腰をあおって陰茎を中まで収め様と身悶えした。
恥骨を重ねて体重を掛けると、勃起は軋みながら奥まで嵌り込んだ。


**
「ああっ、いいわぁ。でも、ちょつと動かないで、なんか裂けちゃうみたい・・・」
陰茎の先のむず痒さにじっとしていられずに、動くなと言われてもじっとしていられなかった。
粘膜が陰茎に張り付くような、経験した事の無い快感が沸きあがった。

骨ばった手が私の首に巻きつき、意外に強い力でひきつけられた。
膣の中は次第に濡れて動きやすくなり、抽送が楽になった。
「ぐええっ・・・」
掠れたヨガリ声を上げて、静江はいやいやするように首を振り腰の動きを合わせた。
「もう、だして・・・」
恥骨がぐりぐりと押し付けられて、痛いはずの背中が反り返り、私はおぞましから尚更に
強烈な射精が切迫し、久し振りにドクンドクンと大量の精液を吐出していた。

静江は口を開けて仰け反り、うぐっうぐっと喉を掠める声を出した。その頬に赤みが差して、
憎めない顔に見えた。衝動的に唇を合わせ舌を探ると、静江も応えて舌が絡み合った。
嵌ったままの陰茎がぐいと締め付けられるのが分かった。
五十四歳の私と七十六歳の静江の性交だった。

雑誌などで愛老の話を偶に読むが、ただおぞましいだけで、
それ程興味も無かったが、自分が実際に経験してみると告白者の心情が分かってきた。
それまで憎しみの対象だった静江が、可愛い女に思えたのは、変態性欲の異常な
心理に成っていたからだと思う。

翌朝、静江の呼ぶ声で目が覚めた。彼女は一人でトイレに行ったのだった。
其の儘私の布団に入って来て、私の身体に乗り掛かってしがみついてきた。
私は夢遊病者か、魔法に掛かった様に軽い身体を抱き寄せて唇を合わせると、
私は何時もには無かった位に硬く勃起していた。

誘われる侭挿入して見ると、彼女も兆して来たらしく、膣の中は熱く潤っていて、
陰茎はスムーズに奥まで収まった。
こんな形で静江に敵討ちが出来るとは考えてもいなかったが、結果的には、
返り討ちにあったのと同じことだった。

暇があれば美容院に通っていたらしい静江は、髪も黒く染めてサッパリとした髪型を
していたから年齢よりも若く見え、白髪を振り乱してての異常な性交の惨めったらしさは
感じなかった。

近所や私に対する甘えの理由である腰の痛みも、全くの嘘だと言う事が分かった。
性交する時は自由に身体を動かし、背骨を反り返らせて貪欲に腰を煽った。
女の身体は不思議なもので、三度、四度と交接を繰り返しているうちに、
干からびたように成っていた陰唇は血の気を帯びて、
ぽってりと腫れ上がり割目を隠すほどになった。
  1. 2014/09/05(金) 02:10:47|
  2. 二人の女
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