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別冊・詩と小説で描く「愛の世界」

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実母・貞子と妾の静江。其の十

静江10-1
暑い夏の午前中からエアコンをつけて、部屋を締め切り異様で淫らな時間を送った。
自宅のことも仕事の事も総て忘れた。

老女の膣は襞がなくなり、筒の中に挿入するのと同じだ、と言う人があった。
口の中も上の口腔にざらざらがなくなり、女の膣も同じように、味もそっけもないものだと
言う人もあった。

静江の膣の中は確かに襞肉の摩擦感は少なかったが、無味乾燥ではなかった。
父が亡くなってから10年、永い独り寝の間も、何かを挿入して自慰でもしていたのでは
無いかと思った。私の知らない処で数多くの男と肉体を重ね合っていたことは想像出来る。

私は単刀直入に聞いてみた。
「親父が死んだ後、どの位の男とオマンコしてきたのか」
「私はあなたが想像するほど淫乱な女じゃないわ、お父さんが生きている時も、
 死んでからも、私の男はお父さんだけだったわ、そして何時の日にかはあなたに
 抱かれたいと思い続けてオナニーだけで済ませて来たのよ」
話を額面通りに信じられないが、ここ数年は男との接触が無かった事は、最初に挿入
した時の軋み具合と膣の中の乾燥具合で信じる事が出来た。

私と静江は互いの身体を愛撫し合い、彼女が軽い身体で私を跨ぎ薄いすけべ汁を
垂らしながら、かなりの時間悶え続けた挙げ句にイッタ。
私もストックの少なくなった精液を吹き上げ、疲れ果てて暫らく眠った。

「家に帰って女房にも良く話をして。
 此れからは仕事の合間を見ては畑仕事の手伝いに来るよ。
 静江の身体のケアーもして遣るからな。無理をしない様に身体を労われよ」
「嬉しい・・・私のオマンコのケアーをしてくれるのね・・・未だ暫らくは現役で頑張るからね」

初めはおぞましい妖怪にでも唆されたように静江と男と女の関係に成ったが、
別れる朝は他国の普通の女と通じたぐらいの愛しさと別れの寂しさを感じていた。

変態性欲と言う言葉は知って居たが、私には無縁のものと思っていたのは間違いだった。
私の幼児体験から童貞を失う過程の総てが、母子相姦と言う変態性欲に裏打ち
されたものだったし、人生の終わりにまた一つ、義母相姦と言う、通常の人では
経験出来ないような事実をその後数年に渡って積み重ねてしまったのだ。
END


  1. 2014/09/04(木) 19:03:49|
  2. 二人の女
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