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別冊・詩と小説で描く「愛の世界」

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株式投資をする三夫人。其のニ

~鍋に入れる~
三夫人2-1
白河美穂夫人も、
「ゲーム機なんて子供の遊びばかりと思ってましたけど、
 私達の知らない世界でそんな戦いが有ったんですね」と合いの手を入れる。

ただ藤原香織未亡人だけは、しだいに昂まりゆく快美感を必死に堪える為か、
ハンカチを口に当ててタクシーの車窓から流れ行く窓外の風景を見ている。

「でもゲームソフトの世界は流通にいろいろ無駄が多く、同じタイトルでも店によっては
 売れたり売れなかったりで大変なんだって」

私の右手の指先は藤原香織の秘所の体温と湿り気を感じ取りながら秘密の活動を
継続していた。継続は力なりというのはまさにち、この事で、絶えず刺激を続けていたから
彼女の興奮はかなり高まりつつあるのが的確に指先に伝わっていた。

やがてタクシーは目的地の喫茶店「ドナウ」に着いた。まだ陽は高い午後二時半である。
白河美穂夫人と鈴木幸恵夫人は先に降りた。私はタクシー代金を支払う為に財布を取り出す
僅かの時間を利用して、
「藤原さん、ここの喫茶店は三十分ほどで急用があると言って切り上げるから、
 皆と別れて、一人で午後六時に伊勢佐木長者町の「ワトソンホテル」に来て下さい」
「いいわ、ここの喫茶店で現地解散しますわ。
 私は一度家に帰って服を着替えてから出直して来ます」
二人の間で直ぐに密約が出来た。
「はい、タクシー代金。釣りはいらないよ」
外で先に降りて待っている二人の夫人に聞こえるように私は大声で言った。

喫茶店「ドナウ」では積極的に私が私が話題をリードした。私の株式についての色々な
裏話は三人のご夫人達の人気を博した。それと同時に鈴木幸恵夫人は夫が商社勤務で
香港に単身赴任の勤務のため一人暮らしだと言うことが判った。

また白河美穂夫人は大蔵省のエリートコースの上級職公務員の夫人だったが、
残業残業の連続で結婚前に期待していた温かい家庭とは程遠い現実に幻滅し離婚して、
さりとて実家に帰ることも世間体があって憚られ、裕福な実家からの仕送りで独身生活を
送っているのだった。

いずれも似たような境遇の女性が株式投資にのめり込むのが判るような気がした。
男性の肉体と遠ざかり、心の中にぽっかりあいた空洞を埋めるものが偶々株式なのだろう。
私は三人の女性の肉体の空洞を早く自慢の逸物で埋め込んで快美感、幸福感を
味あわせてやりたいと思った。


三夫人2-2
私は藤原香織と打ち合わせた通に三十分きっかりの時間に、
「素敵な三人を前にしてもっとお話をしていたいのですが、
 実はよんどころない約束がありまして、私は此処で失礼します」
と言って立ち上がった。

「まあ、残念ですわ。是からも色々お教え下さいな」
藤原香織はそう言って私にひそかにウインクを送った。そして言葉を続けた。
「残念ですわ。お名刺だけでもいただけませんか」
私は男性に遠ざかっているはずの熟女の三人に“市立大学講師”の名刺を渡した。
これも撒餌だと思った。

「経済の事でお尋ねに成りたい事がございましたら、いつでもお電話ください」
「児島先生、ホントにお電話さしあげてよろしいんですか」
鈴木夫人がそう言ってコーヒーの最後の残りを飲み干した。
指に結婚指輪が光っている。私は心の中で脈がありそうだなと思った。

「じゃあ、私たちもここで現地解散としましょうか。私も実はチョツト予定が有るの」
グループの年長の藤原香織の言葉に全員立ち上がり出口へ向かった。
知人の店で顔が利くので勘定は全部私のつけである。
でもいずれ三名の熟女を抱ける切っ掛けとなるなら安いものである。

喫茶店「ドナウ」の入り口で四人は思い思いに独立行動をとり帰途についた。
私は一人で歩きながらニンマリとした。
株式の世界では、儲けは現実に売却しても現金を手にせず、
計算上の儲けを現金化するために売却して利益出しすることを「鍋に入れる」と言う。
私はとりあえず藤原香織だけは鍋の中にはいったかなと思うのだった。
でも、どのように調理するかはまだ此れからである。

夏の午後六時は未だ明るい。藤原香織は定刻きっかりにワトソンホテルの二階にある
ラウンジに小紋の和服姿で現れた。見るからに涼しげな薄紫色の下地、白とピンクの
梅尽くしに亀甲を散らした模様である。
証券会社の株価ボードの下で見た洋服姿とはまた違ったつつましげな顔だった。
三夫人2-3
「わわっ、別人かと思いましたよ」
私は立ち上がって藤原香織の手を握った。
甘い香水の香りが早くも私の男性の狩猟本能を刺激する。

早速アイスコーヒーを注文する。
「片岡さんがタクシーの中で“おいた”したもんだから、
 私は家に帰ってお風呂に入って来たのよ」
「あの時、気持ち良かったですか」
「ええ、とってもよ・・・、それに・・・」
「それに、なんですか」
藤原香織はそこでちょつとためらい、言いよどんだ。

「児島先生って女性のあそこ触る時の指遣いがとてもお上手なんですもの。
 若い頃から随分女遊びなさったんでしょう」
「いいえ、私なんかはシロートですよ。藤原さんの美しさにフラフラとなって
 無我夢中で指を動かしただけですよ」

そこへアイスコーヒーが運ばれてきた。細長いグラスの外側には温度差から
水滴が付いていて、それを利用してストローがくっ付いている。
「これ飲んだらすぐ出ましょうね」
どうやら藤原香織の方が積極的である。
二階に有るラウンジの窓から見下ろす外はまだ熱気に満ちていて、
やや斜めになった日差しが歩行者の影を砂岩の石切舗道に長く落としていた。

「うん、そうしよう」
何処へ行くかは、今更言葉で言わなくとも二人ともわかっている。
レジで勘定を払って外に出ると、むっとする熱気が二人を襲った。
折りしも通りかかったタクシーを停めて乗り込み、山手のシティホテルの名を告げた。

タクシーでワンメーターの距離にあるホテルに着いた。
此処ならお互いの知人に偶然に出会っても、何も恥かしい事はない。
「まあ、こんな素的な場所を用意して下さったの」
もしかしたら、如何にもセックスを遣るだけが目的ですと言うのがありありのラブホテルか
モーテルを予想していたに違いない藤原香織は、私の心配りが嬉しかったか、
言葉を弾ませて和服姿に似合った内股のしとやかな歩きで私の後ろに従った。
白足袋に銀色のとかげの草履が小粋だった。
  1. 2012/10/04(木) 21:50:38|
  2. 人妻の性欲
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