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別冊・詩と小説で描く「愛の世界」

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再編集・遺骨の無い墓。其の三

◇愛欲に明け暮れた日
神戸の女3-1
私が香織さんと親しく口を聞くようになったのは、父の七回忌で親戚に何を配ろうかと
思案して彼女の家の贈答品の店に行ったのが最初でした。横浜に居る妻は其の事に
全く無関心で結局私が赴任先から宅配便で親戚一同に送ったのでした。

香織さんは冠婚葬祭に疎い私の相談相手になって呉れたのです。
私は彼女の、どことなく品のある優しさに好感を持ちました。近所ですから、
それ以来度々顔を合わせ挨拶を交わす内に、好感は愛に変わりました。

そして、三ヵ月後に、ご亭主の留守に彼女の家に上げて貰って話して居る内、
どちらからともなく、抱き合って居たのであります。
それから、私たちの道ならぬ関係は始まったのでした。

松山での二日目、彼女だけを宿に残すと、私は朝から夕方までかけて、
予定の仕事を総て片付けました。
ゼネコンとの技術的な話をしている時でも、チラチラと一人寂しく待っているだろう彼女の
事を思い浮かべてボーッとして居たりして、同行の営業マンに変に思われたりしたものです。

私は仕事が終わると、一目散に宿に帰りました。夜の八時過ぎでしたが、
優しい彼女は食事も摂らずに待っていて呉れました。
ですから、私達は一緒に夕食をしたのです。

風呂から上がると、すでに彼女は布団に入っていました。
僅かに出ている肩が素肌だったので、おそらく彼女は全裸に成っているだろうと、
私は早くも肉茎を怒張させて、彼女の横に潜り込みました。やはり彼女は全裸でした。

「香織さん・・・」
私は掛布団を剥いで、いきなり彼女をギュッと抱き締めます。
すると、彼女も私の浴衣を肌蹴、硬くなったモノを握り締めて来るではありませんか。
「ああ、お風呂上りだから、とっても温かくて気持ち良いわ」
と、私の耳元に熱い息を拭き掛けます。

私は彼女の汗ばんだ太腿の間に手をねじり込ませ、そこに指を潜らせました。
「ああ・・・」
と、彼女がピクリと体を反り返らせます。
もう熱く燃え盛って居りました。粘膜はヌルヌルする程濡れて居りました。

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  1. 2014/12/10(水) 15:46:42|
  2. 忘れえぬ人
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再編集・遺骨の無い墓。其の四

◇赴任先での甘い生活
神戸の女4-1
香織さんと男女の関係に成って三年目に入った頃、私は四国の徳島営業所に駐在する事に
成りました。当時四国は明石海峡大橋の開通を待って、四国の高速道路網の建設が
盛んに成っていたのです。二車線の対面通行部分が多かった四国の高速道路を、
上下分離の四車線化と、高知方面への新線工事が始まり、四国での対応が急務に
なったのです。

私は徳島市内にアパートを借りて単身赴任をしました。
香織さんは、
「貴男がどこに行こうと、私の貴男への想いは変わらないわ」
と確りした口調で言ってくれたのです。
二人の間の距離が遠のくほどに、私たちの愛が深まった事は確かです。

其の上、見知らぬ土地での一人暮らしは人目を気にせず、また他人には
単身赴任の夫に妻が時々訪れて来ては身の周りの世話をしていると見られるでしょう。
もしこの時、女房や子供が一緒について来ていたら、ひょつとしたら、
私と香織さんの仲はそれっきりになって居た様な気もします。

香織さんは月に一度のペースで徳島のアパートを訪ねて来てくれました。

「あらあら、いい歳をして、随分散らかしているのね」
と言うのが彼女の口癖で、彼女は私の世話が出来るのが心底嬉しそうに、
部屋の掃除をして洗濯をして、食事の用意までして呉れるのです。

「済まないね」
と言うと、
「あら、伊丹から飛行機で来れば一時間も掛からないのよ。
 だから、気になさらないで。それに私、好きで来ているんだから・・・」
と、いつもニッコリと笑う彼女、私はそんな彼女の優しい笑顔に、
単身赴任の寂しさは一気に吹き飛ぶのでありました。

♪瀬戸内未練
作詞 万屋 太郎
作曲 中川 ちさと 
編曲 筧 哲郎
歌唱 中川 ちさと

歌が聴けます。

-1-
人目気にして  逢瀬の酒場
女ごころに   火をつけて
激しく抱いた  爪の跡
一人旅路の   あの人は
今日は高松   坂出辺り
母と言う身を  打ち捨てて迄
追って行きたい 瀬戸内未練
-2-
今日も来ました 場末の酒場
おんな四十路で 飲む酒は
涙の味が    沁みている
遠くに行った  あの人は
明日は丸亀   琴平辺り
母と言う身に  脚を取られて
追って行けない 瀬戸内未練
-3-
霧笛聞こえる  港の酒場
一人侘しく   飲む酒が
今夜も私を   泣かすのよ
今でも好きな  あの人は
多度津・今治  松山辺り
母と言う身に  引き戻されて
酔って泣いてる 瀬戸内未練

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  1. 2014/12/10(水) 15:41:47|
  2. 忘れえぬ人
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再編集・遺骨の無い墓。其の五

◇遺骨の無い墓
夢6-1
私は四国で三年過ごした後、一旦横浜工場に戻り60歳の定年を迎えました。
その後65歳まで技術系は嘱託として働くことが出来ると言う規定に則って、
給料は大幅に下がりましたが、退職金が出ましたので、自宅を新築して
二所帯住宅にし娘夫婦と一緒に住む事にしたのです。

妻は家も綺麗になり娘と住めると言う事でニコニコです。
「亭主元気で留守が良い」と言うわけで、私は再び神戸に単身赴任いたしまして、
香織さんとの関係も復活したのですが、
何時までも不道徳な関係が続くものでは有りませんでした。

二人の関係が8年目に入ろうと言うある日、彼女が深刻そうな顔をして、
「うちの人、薄々感づいたらしいの。
 私に誰か好きな人が出来たらしいって、疑って居るのよ」
と、云ったのです。

「えっ!?」
と、私は眼を剥きました。すると彼女は、あわてて、
「ううん、貴男の事にハッキリと気付いて居る訳じゃないの・・・
 でも、どうしたら良いのかしら・・・」
と、すがる様に私を凝視します。

「そうだね・・・」
私は長い間考えた末、思い切る様に、
「しばらく逢うのを止めようか」と云ったです。
「いやよ、そんな事は出来ないわ」
彼女は当然のように、激しく首を左右に振って拒みました。

しかし、私が尚も説得したら、渋々ながら納得した彼女。
結局、互いに離婚して今の生活を捨て、
二人して新しい人生を切り拓いて行く勇気が私には無かったのです。
家族の絆や愛を捨て、世間の好奇の眼に晒されながらも
強く生きていく勇気が・・・。
この時、私たちの関係は静かに幕を閉じたのでした。

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  1. 2014/12/10(水) 15:37:41|
  2. 忘れえぬ人
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再編集・東北の隠れ宿で出会った女。其の一

◇女将の計らい
鳴子温泉
もう15年位に前に成るだろうか、未だ仕事現役の頃、取引先の社長であり
友人であった男の訃報に岩手県の一ノ関市に行った時の事であった。

諸事を済ませて、
この近くに故人と女性を伴い四人で行った近郊のひなびた温泉宿を思い出して、
訪ねて見る事にした。一ノ関駅からタクシーで三、四十分位でその小さな宿についた。

二、三回来た事が有ったので、女将は良く覚えていて喜んで呉れたが、
故人と成った社長の事を話すと、驚き、「よく来て頂いたのに」と、涙ぐんだ。
丁度師走の中頃で、暇な時で仲居達は休みを取らせて居るとの事だった。
大したもてなしは出来ないが良い温泉と美味い酒は有りますからと、
奥の離れに案内して呉れた。

この地には、三、四軒の小さな宿が有る。某市の奥座敷といった所で実に静かな処が気に入った。
特に今は他に客はないらしい。温泉で温まり部屋に帰ったら、女将が来て、
「お世話する仲居が今日は居ないので、お酌とお話し相手に気の置けない人でもお呼びしましようか」
と、言うので、辺りが余りにも寂し過ぎるので頼んだ。

炬燵に入り、うとうとしていたら、女将ともう一人の女が食事を運んで来た。
「この人は近くの人で、お給仕をお願いした人です」と言った。
四十半ば位か、先程まで田畑で仕事をしていたのでは無いかと思われる女性で、
色は浅黒く土の匂いをプンプン漂わせていた。これには参った。頼んだ事を悔やんだ。
女将の着物を借りたのであろう、全く似合わない。

造作の良くない顔に白い粉と口紅を少し差している。しかし気さくな人の良さそうな、
明るい女のようで、まあ好いかと、此方も笑顔で、ご苦労様と言葉を掛けてやった。

私は酒は余り飲まないので、中々話し上手なよしさん(その手伝いの人)に飲んで貰った。
酒が好きらしく、「こんな美味しい酒を飲んだ事は無い」と、一人で飲んで呉れる。
自分で台所に行き、何本もトックリを持ってくる。「いいのか」と言うと、
「ここの女将とは友達だから」とよく飲み、よく笑い、よく話す。

二年前の冬、夫は東京に出稼ぎに行ったきり帰って来ない。
一年は金を送って来たが、其れからは居所さえ判らないと話す。
夫の母を見ているので、他所に働きにも行けないと言い、また飲む。
 
なんとなく気の毒になって来た。土地の歌を歌った。中々上手だ。
そして好く見ると、素直な良い女性だと思うようになって来た。
大地に根付いて一所懸命に生きる女性を見る思いがして、
下腹部が少し疼いて来る様な気がした。

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  1. 2014/12/01(月) 05:55:24|
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再編集・東北の隠れ宿で出会った女。其の二

隠れ宿2-1
◇枕を顔に当て◇
早く本当の彼女を知りたいと、彼女が浴衣に帯を締めるのを見ていた。
パンティは穿かずにそっと丸めて掌に隠したので、嬉しく成って来た。
宿の人はもう寝たの?と聞くと、軽く頷いた。

離れの部屋に帰ったら、寝床が一つだけだった。一人寝の布団よりやや大きめだ。
彼女は部屋の前まで来て立ち止まっている。振り返り「お入り」と言ったら、
「私は別の所に」と言うので、彼女に近づき、「それは後で」と手を取り、
部屋に入れて、すぐ抱き締めた。

そのままキッスをして、腰を抱き、撫ぜてやったりしていると、
すぐに腰砕けに成って来たので、寝床に寝かせて、
上からキッスのやり直しをしようとしたら、「灯りを消して」と言うので、
枕もとの常夜灯に切り替えた。彼女は素人の人妻であり、
どうしていいのか判らない様で、横向きにこちらに尻を向けてじっとしている。

おそらく女将と言わず語らずの情で、遠来の男のストレスを発散させるべく
仕掛けた事に間違いなさそうだ。それなら紳士として見込まれた事に感謝して、
大切に扱い、女の悦びを味わってもらい、私も美体の据え膳を賞味させて貰おうと、
心を落ち着けて、息を殺している彼女の横に座り、
「よしこさん、私は君に惚れてしまったよ」と腰に手をやり、
くびれた辺りから盛り上がった尻へ手の平を静かにすべらせたりした。

私は、彼女を上向きにさせて、私も寝転んで、彼女の首に手を入れて、
片手で乳房をさすり、軽く噛み、乳首を摘んだりした。
乳首はコリコリとして大きく立ち上がってきて、指の間でピコンとはねる。
二年間か、いやそれ以上男が触っていない感じがする。足をもぞもぞさせている。

口唇を寄せてそっとキッスして、すぐに深く吸い付いて舌を入れると、
彼女も舌を入れて来た。互いに舌をあそばせたり、探したりしたりで、
彼女の体もほぐれ、息も荒く成って来た。彼女は襲いくる快感にどうしていいか、
尚更深く求めてくるように思われて、私は嬉しくなった。
もう私の逸物は近頃にない勃ちようで、すぐにでも突入したい位だ。

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  1. 2014/12/01(月) 05:45:47|
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再編集・東北の隠れ宿で出会った女。其の三

◇女は顔じゃない◇
隠れ宿3-1
ピクピクピクと腰がはねて、ウウッウッと体が固くなり、股を締め付けて腰を反らした。
相当大きくイッたようだ。私は彼女を味わい、見ていたのでイカずにすんだ。

暫くしてピクピクするのもなくなり、時折ひくついているが、体も固さが取れたので、
彼女の顔の上の枕を取り除けたら、ふと眼が半開きになったが、すぐ今、
自分がどうなったかお知ったのか、顔を二、三度振り、また掌で顔を隠した。
意外とイッた後の顔は良かった。

私は静かに腰を回したり、押し付けたりしていると、感じだしたのか、足が開いた。
そして、小さな溜息をして、腰を動かし始めた。一度引き出してその所を見ると、
白いものがピチュピチュに着いていて、逸物のねもとにもネバついていた。
下に敷いた浴衣にも痕が着いている。もう舐めるのは止めて、今度は自分もと、
穴へ突き入れた。アッと彼女は声を上げ、暫くすると、腰を使い始めた。

一度した後なので、他人の様な気がしなくなったか、眼を開いて少し笑顔で、
「こんなに好いのは初めて・・・いい、いい・・・」と言う。
普段は拙い顔だが、体の色白と姿態のアンバランスに、何か別のものを感じて、
なんとも言えぬ欲情が湧いて来た。彼女のオマンコも私を包んで踊り始めた。
そのうち、また彼女がはねた。私は今度は休まず、突き進んでいった。
彼女の百面相とボリュームのある白い体の踊るさまを見て、突き進み、
はずして後ろから犬のように交わり、彼女は声を上げ崩れ落ちた。

私は荒い息を吐き出しながら、今度は彼女を二つ折り、また横から挿入して浅く突いたり、
又上に乗せて、大きな乳房を思い切り掴み、歯を喰いしばり、下から腰を使って突き上げ、
汗をプチュプチュと音をたてて溢れさせた。

そして悲鳴をあげてイッた彼女が私の上から転げ落ちると、私は正面から割り入って
グイッと突き差し、フィニッシュを彼女に告げると、彼女はしっかりと腰に足を巻き付け、
両手で私を抱き締め、自分もと、腰をグイグイと動かしてきた。もう何も無かった。
出た、出た、ドクドクドクと大量のものを彼女の中に出した。

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  1. 2014/12/01(月) 05:38:07|
  2. 隠れ宿の女
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