程なくして秋子も水着を完全に脱いで全裸になり、名雪の上に圧し掛かる。
「いいわね、名雪?」
「うん、来て……」
名雪の同意を得て、秋子は自分の股間を名雪のそれに押し付ける。
「んくっ、名雪……」
「はううっ、お母さんっ……」
温かく濡れた柔らかい粘膜同士が擦り合わされる何とも言えない感触に、
名雪の声も打ち震える。そして秋子はその体勢のまま、ゆっくりと腰を振り始めた。
「ひゃああっ! そ、それいいっ! それ、すごくいいっ! 最高だよぉっ!」
「ああんっ、ああんっ、いいわぁっ! いいの、いいのっ、とってもいいのぉっ!」
名雪だけでなく秋子も大きな歓喜の声を上げ、一心不乱に腰を振る。
その動きは次第に素早くかつ激しくなり、
2つの粘膜の擦れ合っている部分から生じる淫らな粘着的水音も、
さらに卑猥さを増していく。そして気がつけば名雪までもが、
秋子に合わせて腰を揺さぶっていた。
「お、お母さんっ! いいっ、いいっ、いいよっ、いいよっ!
よ、よすぎてわたし……お、おかしくなっちゃいそうだよぅっ! あんっ、ああんっ!」
「わたしも、わたしもよ、名雪っ! こ、こんなに気持ちいいなんて……
ど、どうにかなっちゃいそうよっ! はあんっ、はああんっ!」
窓の外から聞こえる雨音をもかき消しかねないほどに、
甲高い喘ぎ声を発し続ける秋子と名雪。その体は次第に密着し、
乳房と乳首を押し付けあうように擦り付け、舌同士を絡める深いキスも交わし合う。
「んっ、んうっ、んふうんっ……」
カーテンを閉めた薄暗い部屋の中を支配するのは、
2人分の激しい息遣いと舌舐め擦りの音、悲鳴とも取れなくもない喘ぎ声、
そしてベッドの軋む音と愛液のかき回される音――
2人の昂ぶりに呼応し、それらの音は時間が経つのにつれて
一段と速く、激しく、そして熱のこもったものへと変化していく。
「ああっ、お母さん、わたし……わたし、もうだめぇっ!
また来ちゃうっ! またイっちゃうよおっ!」
「いいわよ、いいわよ名雪……イってしまいなさい。
わ、わたしも、わたしも一緒にイクから、イクからぁっ!」
クリトリス同士が擦れ、陰毛同士が絡まり、
愛液同士が飛沫を立てて混じり合わされる。
間近に迫った三度目の絶頂を同時に味わうべく、
2人はしっかりと抱きしめ合い、腰の動きを最高潮に激しくする。
「イ、イクぅっ! イッちゃうよおっ! イッちゃうぅっ!」
「わ、わたしも! わたしも、イクっ! イクうぅっ!」
最後の方は秋子も名雪も、絶叫になっていた。
そして2人はお互いに名前を呼び合いながら、
今日3度目の、そして最大の快感の頂点に達した。
ぷしゅうっ! ぴゅっ、ぴゅっ!
2人の秘部からそれぞれ、熱く粘りのきつい液が迸り、
互いの下腹部を濡らしていく。そして背中を反らして何度か痙攣した後、
2人は力尽きたようにがっくりと倒れ伏した。
「お、お母さん……好き、大好きだよ……」
「え、ええ……わたしも好きよ、名雪……」
汗と涙と涎とでべとべとの顔のまま、秋子と名雪はもう一度キスをした。
そしてこれ以上はないぐらいの満ち足りた表情で、ほぼ同時に静かに目を閉じた。
「んっ……」
目覚めて一番最初に秋子が気づいたのは、
部屋の中がやけに静まり返っているということと、
妙に明るくなっているということだった。不思議に思ってまぶたをゆっくりと持ち上げてみると、
「くー」
そこには幸せそうな名雪の寝顔があった。両目は一本の筋と化し、
規則正しく寝息を立てている。
あの激しい情事の面影を微塵も残していない平和な姿を、
秋子はしばし目を細めて眺めてから、ゆっくりと起き上がってカーテンを開けてみた。
「あら……」
部屋が静かで明るいのも道理、あれ程激しく降っていた雨は
いつの間にか止んでおり、空は青く晴れ渡っていた。とその時、
「うにゅう……」
秋子の起きた気配とカーテンを開けた音に、
名雪も目を覚まして小さく唸り声を上げた。
いつもこれぐらい目覚めが早かったら苦労はないのにと思いつつ、
秋子は優しく声をかける。
「名雪、目は覚めた?」
「うん、おはよう……」
目はまだ半分しか開いておらず、声の調子もあやふやだったが、
それでもどうにか意識は覚醒しているようだった。
名雪はのろのろとベッドの上で身を起こし、秋子がカーテンを開けた窓をぼんやりと眺めた。
「雨、やっとやんだね……」
「ええ、そうね……」
そのまま2人はしばらくの間、澄み切った青空を無言のまま眺めていた。
そして不意に名雪が秋子に顔を擦り寄せて言った。
「ねえ、お母さん……」
「何、名雪?」
「海、明日こそ行きたいね」
「そうね」
秋子は優しく微笑み、名雪の肩をそっと抱き寄せる。
「あっ、でも水着がもうないよ。どうしようか?」
「大丈夫よ、今から急いで洗濯すれば何とか間に合うわ」
「そっか、それなら安心だね」
「それとも、いっそあのままで行きましょうか? 最初から着たままで」
「それは嫌だよー」
「冗談ですよ」
唇を尖らせてごちる名雪を見て秋子はくすくすと笑い、
床の上に乱雑に脱ぎ捨てられた水着を拾い上げ、名雪を手招きした。
「さあ、いらっしゃい名雪。洗濯のついでにシャワーを浴びましょう」
「うんっ!」
外の天気に負けず劣らず、名雪は明るく元気に返事をした。
END
- 2014/06/23(月) 20:29:53|
- 同性愛(レズ)
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